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防災知識 在宅避難のススメ
千代田区では、震災発生時、自宅に火災や倒壊等の被害がなく、留まれる状態であれば避難所に行かずに、自宅で生活を続ける「在宅避難」を推奨しています。避難所は自宅で留まれないような被害を受けた方が避難をする場所です。在宅避難ならではの利点もあるため、自宅での避難が続けられるのであれば、在宅避難をしましょう。
千代田区は区内全域が「地区内残留地区」です

地区内残留地区とは、建物の不燃化が進んでおり、震災時に大規模な延焼火災の危険が少なく、広域的な避難を必要としない地域です。(23区内でも区内全域が地区内残留地区に指定されているのは、千代田区のみです。)
在宅避難のメリット
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慣れない集団生活・環境の変化によるストレスがない
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感染症のリスクが避難所に比べて低い
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プライバシーを確保できる
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慣れ親しんだ自宅のため、子どもや高齢の方など、個別のニーズに対応しやすい。
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ペットと一緒に生活できる
※避難所では盲導犬などを除き、同一空間での生活は出来ません
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備蓄をしておくことで食事関連のストレスを軽減
在宅避難をするときの注意点

屋内の安全確保
地震によるケガの原因の約3~5割が、屋内における家具類の転倒・落下・移動によるものといわれています。そのほか、火災や避難障害など、地震による家具類の転倒等は、多くの危険をもたらします。大きな家具や電化製品などが倒れてこないように、家具転倒防止器具やすべり止めシールで固定しましょう。また、火災を初期に消火できるよう家庭用消火器の用意も大切です。

大規模地震時の排水について
大地震時は、下水管が破損している可能性があります。トイレの水等は、排水設備の安全確認が終わるまで流さないようにしましょう。集合住宅の場合は、下の階への水漏れや汚水溢れを発生させる恐れもあります。携帯トイレを備蓄しておくと良いでしょう。

災害情報の取得について
災害時には、地域の災害情報を確認することが重要です。以下の手段等を用いて、積極的に情報を取得しましょう。
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千代田区防災ポータルサイト・アプリ
区内の被害情報やライフライン情報、防災行政無線の放送内容等、災害関連情報をリアルタイムに発信します。
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各種SNS
区公式X、LINE、Facebookでも災害関連情報を発信します。電気・ガス・水道や公共交通機関等、各種インフラを運営する企業等の公式SNSも合わせてチェックしましょう。
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避難所の掲示板等
区内の避難所には常に最新の被害情報が入ってきます。また、携帯電話のネットワークがつながりにくい場合に備え、Wi-Fi環境を整備しておりますので、状況に応じて避難所を情報収集の場としても利用してください。
日頃から防災備蓄を用意しましょう
大規模災害が発生した場合、電気・ガス・水道のライフラインが使用できなくなったり、道路の損壊などにより救援活動が遅れたりする可能性があります。
各家庭が自力での生活を継続できるよう、千代田区総合防災ガイドや東京備蓄ナビ等を参考に、日ごろから必要なものを準備しておきましょう。
家族構成に合わせた備蓄品の用意
食料や生活必需品のほか、乳幼児や介護が必要な方等に必要なものなど、それぞれの家族構成や状況に合わせた備蓄をしましょう。

女性
生理用品、化粧品等

乳幼児
粉ミルク、ベビーフード、おむつ、おしりふき等

介護が必要な方がいる家庭
常備薬、おむつ、ウエットティッシュ等

ペットを飼っている方
ペットフード(最低3日分)、ケージ、トイレ用品、常備薬
備蓄がなくなったら?
千代田区は、避難所の想定避難者分以外にも、在宅避難者分も食料や飲料水等を備蓄しています。避難所で生活していなくても、避難所にて受け取ることができます。(避難所は住所で指定されています。自分の住所が、どの避難所に該当するかは、こちらからご確認ください。)
ただし、数には限りがあるため、必ずしもすぐに受け取れるわけではありません。まずは、自助として自ら備蓄をしましょう。
また、断水時には応急給水施設で給水活動を行います。区内では区立東郷元帥記念公
園(三番町18)、都立日比谷公園(日比谷公園1)、都立一橋高校(東神田1-12-13)の3か所が応急給水施設になっています。区で給水袋も備蓄しておりますが、数に限りがございますので、お越しの際には、水を入れる清潔な容器のご用意をお願いいたします。(給水量は3リットルが目安です。)
ローリングストック~普段使っている物を少し多めに~
普段使っているものを少し多めに買っておくことも、防災備蓄につながります。
いつも食べている食料や普段使いの日用品、ペット食やおむつなどを少し多めに買って、使った分を買い足してゆくと、家の中には常に一定の量が備蓄されていることになります。こうすることで、使い慣れたものや食べ慣れたものを備蓄でき、保存食などをまとめて買い込むより簡単に備蓄ができます。